ヌーノ・別天地構想

君が泣くまで考えるのをやめない。つもり

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修論を書くのが地獄な君へ

修論の時期になると、自分のことが嫌になる。

あるいは卒論かもしれない。

 

今まで、研究してこなかった自分が嫌になる。ゴミみたいな修論しか書けない自分が嫌になる。研究はしてきたけど、脈絡なくデータをとっていて、うまくまとめられそうにない自分が嫌になる。当たり前のような実験しかしてない自分が嫌になる。地獄のような期間。でももう、そんなことは気にしなくていい。過去の自分が研究しなかったことを悔いても、何も生まれない。

 

修論の発表の前で、病んでしまった先輩、パニックに陥った知人をたくさん知っている。まず、修論を書く人に一番最初に考えてほしいのは、自分の健康が一番大事ということだ。

 

ここで、変に無理をして、精神をダメにしてしまっては、今後、自分の好きなことができなくなるかもしれないし、働けなくなるかもしれないし、不自由になるかもしれない。だから、無理はしなくていいし、徹夜とかしなくていいし、つらいと思ったらやめていい。周りの連中は、お前よりもっとページ数書いたとか、俺はもっと研究頑張ってきたとか、理不尽なこととか言われるかもしれないけど、気にするな。辛い、苦しい体験が賞賛される世の中はおかしい。

 

ひとつアドバイスがあるとするならば、書くことに迷って時間をかけているよりも、修論をとりあえず書き始めることが大事だ。まずは、今あるデータで修論を書いて完成させてしまってから、後から加筆して、クオリティを上げていけばいい。

 

修論自体がとりあえず完成していれば、どんなにゴミのような修論であっても、卒業できる。だから、とりあえず期日に間に合うように、手を動かして、ページ数を埋めよう。他人の修論のクオリティと比較しなくていい。まとまりとか、完成度とか気にしなくていいから。卒業するだけなら、とりあえず何か書いた修論があれば十分だ。

 

さらに、不安を取り除くようなことを言えば、大学院で留年することはほとんどない。それは、基本的に大学院生は就職先が決まっていて、ここで留年させるようなことになれば、企業と大学院の両方ともの不利益になるからだ。企業は予定していた採用人数より少なくなるし、大学院側も就職の実績がなくなるし、留年の手続きが面倒だ。なにより、その企業と大学院のお互いの信頼関係が崩れてしまう。だから、基本的には大学院での留年はないと思う。というか、ほとんど聞いたことがない。大学院にもよるだろうが、きっと卒業させてくれるはずだ。

 

後は、修論発表だけど、自信をもって臨もう。どんなに発表が炎上しようとも、時間がくれば、その発表は必ず終わる。だから、何を言われようとも気にせず、質問に答えようと努力して、きちんと立っていよう。どんなに炎上しようと、教授たちも次の発表になれば、そのことは忘れるし、1日たてばなんにも覚えていないはずだ。教授たちは君のことになんて、これっぽっちの興味もない。

 

なんとかなる。だから、もう心配しなくていい。病む必要もない。何か書いて、何か発表して卒業しよう。輝かしい未来が待ってる。

 

童貞という宗教

少し前に、僕は童貞ではなくなった。そこで今まで、童貞、非童貞ということについて、考えてきたことを記そうと思う。文章はうまくない。

 

まず、結論として僕が言いたいことを書くと、童貞というのは、ただの言葉であり、宗教であり、ただの想像上の虚構である。それが、この日本という社会に、ある種のヒエラルキーを生み、見えない線引きを与えている。そして、それに苦しんでいる人がいるならば、童貞というのはもう気にしなくていい。

 

童貞という言葉は、女性と性行為をしたことのない人を指す。何かを経験したことがないことを指す言葉は、多分珍しい。普通は何かをしたことがある側、またはする側を指す言葉が多いと思う。つまり、人はそれだけ性行為をしたことがない人を特別視しているし、性行為は特別な経験と考えている人が多いということだ。

 

この記事で言いたいのは、童貞というのはただの言葉であって、見えない線引きにすぎないということだ。そういうカテゴライズにすぎない。共同主観的な概念にすぎない。本来、貨幣と呼ばれるものがただの紙にすぎないことと同じだ。貨幣はそれ信用している人間がいるから、その信用を疑わない人たちがいるから成り立っている。そして、童貞という概念によって、この社会で部分的にヒエラルキーが生まれている。

 

このヒエラルキーの強い日本の社会では、学歴、年収、容姿、結婚、あらゆる面で他人と比較しあう。その価値を自分自身で疑うことなく盲信しているからこそ、厄介なのだ。自分の価値観の押しつけが一番怖いことであり、まずは自分の価値観を疑ったほうがいい。日本の社会とか教育の怖いところは、何が個々の本当の幸福か考えることをほとんどしないことだ。勉強をして、いい成績とって、いい大学入って、いい会社員になることに価値を置いていたら、同じことを繰り返すに決まっている。そして自分自身を正当化するために、学歴やら年収やらでマウントをとりあう現状がある。

 

この世の中には童貞であることを馬鹿にする人が一定数いる。現に僕は学生時代、何回も馬鹿にされてきた。そんなマウントをとろうとしてくる奴は友達と呼ばなくていい。人はそれぞれ個性があって違う存在であるし、住んでいる環境も異なるし、育った環境が異なる。すべての人間の人生に、すべての行動に不自然はない。それが存在するというだけで、すべて自然なのだ。

 

それなのに、性行為をしたことがないことに限って、マウントをとる。それは差別だ。 こんなに自由な世の中で、性行為をしたことないことを、怯えて生きなければならないのはおかしい。童貞か非童貞かに価値があると考えるのは宗教だ。自分は、そんなことで人間の価値が劣るとは考えていない。そして、自分以外のすべての他人が信じている秩序、信仰、宗教から生じる不条理は辛い。なぜなら、その他多罪の人間が信じていることを説得することは不可能に近いから。

 

この社会は恋をしているときが一番が幸福である、と思い込ませている。そういうcmやテレビドラマや小説が山のようにある。それは、恋をしているほうが、きれいな洋服を買ったり、美容室に通ったり、プレゼントを用意したりして、消費が増えて経済が活性化するからだ。恋をしている方が、してないときより幸福かなんて、実際にしてみなければ本人にはわからないことだ。

 

経験は大事だ。それは経験してみなければ、幸福かどうか、好きかどうかがわからないからだ。僕はこのような考え方を信じているが、これも一種の信仰であり、すべての人間がこれを信じる必要はない。

 

歴史において童貞であることが、望ましい時代もあった。つまり、時代によって常に価値観は変わりゆく。現代は目まぐるしく変化を続けている。現代の社会を定義することなど、カメレオンの色を定義するようなものだ。周りの押し付けてくる価値観と比較する必要なんてなんてない。非童貞であるからといって、上から物を言ってくるようなやつは、はっきりいって差別だし、人間のクズであるといっていい。童貞であることを卑下する必要はない。

 

とは言うものの、どうしてもコンプレックスに感じるというのであれば、結局のところ、解決方法は2つしかない。1つはもう今後一切、童貞であることを気にするのをやめるか、もう1つは童貞じゃなくなるように行動するかしかない。



【就活体験記ブログ】理系の院生が就活を終えての振り返り

先日、とある企業に内定を頂きまして、就活を終わりました。私立大学の理系院生です。

就職活動が辛かったという思いもありますが、真剣に取り組んだので充実していた時間だったとも思います。就職活動を終えて考えたことを、ブログに書き残しておきたいと思います。箇条書きですが。

 

 

就活の感想

・インターンシップに参加する前に、志望業界を決定する前に、自己分析をするべきだった。先に、ある程度の自分のやりたいこと、できること、やりたくないこと、将来の夢、などが素直な自分が把握できている方が絶対によい。とりあえずの姿勢でインターンシップに参加しないほうがいい。とりあえずインターンに参加すると、憧れで志望企業を決めたり、知名度の高い大企業ばかりに目を向けがちになってしまい、視点が狭くなるから。

 

・複数の就活本を読んでみるとその内容は、それぞれの本で矛盾することがわかる。例えば、企業面接の際に、「弊社は第一志望の企業ですか」と聞かれた場合に、「御社は第一志望の企業です」と、実際にそうでない場合でも答えることが常識という本もあれば、「他に興味を持っている企業があります。」と嘘をつくことを避け、誠実に正直に対応する人間が内定を勝ち取ると書いてある本もある。情報に対して疑問を持ち、自分なりの意見を持って就活することが大事。

 

・就活本には当たり外れがある。まさにマニュアルみたいな本と就活の「心構え」までしっかりと書かれている本である。マニュアル本は、自己PRはこのパターンで書けとか、こうやって志望動機を書けば掴めるとか、表層的なことばかりで身になるようなことはほとんど書かれていない。ある程度の数の就活本に目を通していくと、本当に有益な本の判断がつくようになってくる。

 

・就活本によく書かれていることのひとつとして、「自己認知」がある。自分の行動や思考の「根」の部分について理解しているか、ありのままの素の自分がどのような考え方や行動をするのかを理解している必要がある。また、自分だけの視点ではなく、他人からどう見られているのか、客観的な視点も理解していることが求められている。

 

・就活をしていくにつれて、会社に「内定」をもらうことがすべてではない、ということに気づく。すると、自分の志望企業の選択は間違っているのではないかという思いが常につきまとう。有名企業への憧れや、周りの人が就職するから、人気の企業だから、大企業に入って親戚に自慢するなど、表面的な部分のみで就職をしようとしていないだろうか。どうしても就職すべきだ、という確固たる理由を現代人が見つけるのはかなり難しいことにように思えてくる。

 

・就職活動の基本は「考える」ことであると思う。自分の夢や欲するもの、長所や短所などすべては考えることから始まる。ニュースという「事実」を聞いただけでも、そのニュースの背景を「想像」したり、そのニュースに対して自分の「意見」と「根拠」を持つことが重要であると思う。

 

・就活本のワークを進めていくと、人として、生きる者としての「使命」や「野望」を書けというものがある。しかし、すべての働く者にとっての使命って突き詰めれば、「他者の役に立つため」、もっと大きく言えば「世界中の人を幸せにする」というものに決着するのではないか。もう少し、具体的にそれを実現するための「手段」について、自分の思いを深掘りしていく必要がある。

 

・自己PRを考えることが難しい。人間は複雑な存在で、1つの特徴でその人を表現できるほど簡単ではない。その人を捉えるための言葉は無数にあるはずである。その無数の言葉の中から、自分を表すのに最も最適な言葉を探し出す作業が一番難しい。1つのエピソードを取り上げるにしても、そのエピソードにはその人のコアが複雑に絡まっている。自分に一番しっくりくる言葉を探し出すためにも、自己分析を徹底的にするべきである。徹底した自己分析をすれば、自分にふさわしい言葉が自然と使えるようになってくる。

 

・世間では就職偏差値という言葉があるように、就職活動も競争であるという意識が強い(実際に椅子取りゲームのような側面はある)。知名度が高い会社、給料が高い会社、自分のやりたいことができる会社、など会社の様々な面で他人に対してマウントをとろうとする。実際、選考に通過した際はすごく嬉しくて、他人よりも自分のほうが優秀なんだという気分になる。しかし、就職活動とは本来、人にマウントをとるためにするのではなく、自分の夢に出来る限り近づけるような会社を選択することだ。

 

・就職活動はハンパな気持ちでは成功しない。就職活動に対する覚悟を必ずどこかのタイミングで決める。そして真剣に取り組むことが大事。

 

・入社してからやりたい仕事や入社後のビジョンを明確に持っている企業に対して初めて、自分の言葉でESを書くことが出来る。ただ内定をもらって入社したいと考えているだけの企業は自分の納得のいくESは書けないと思う。私は10社程度エントリーしようと考えていたが、最終的に自分の素直な気持ちでESを書けたなと思えたのは5社に留まった。

 

・就職活動をする前にすべきことを、3つ挙げるとすれば、「自己分析」、「英語の勉強」、「業界研究(ESの作成を含む)」である。自己分析をしなければ、自分の入社したいと思える企業はすぐにはみえてこない。また、自己分析をすることで、面接時の対策に直結する。英語の勉強については、就職活動が本格化する3月前までにしておきたい。私は理系でTOEIC750点前後だが、今まで受けたすべての面接でTOEICの点数について触れられてきた。たかがTOEICと侮ることなく、事前に準備してある程度の点数を取得しておくとよい。最後は業界研究である。3月の就活解禁になってから、企業のESを書き始めるのは少し遅い。3月前までに、昨年度のESの内容を調べて、実際に作成してみるべきだ。そうすることで、自分のその業界に対する理解が甘い部分が必ず見えてくる。そして、理解を深めて、あらかじめある程度仕上げたESを作成しておくと、就職活動が始まった際に余裕をもったスタートを切れる。

 

・面接は会話である。必ず聞かれるであろう質問、例えば、志望動機などの想定される質問は暗記していてもいいと思うが、自己PRや長所短所、学生時代頑張ったことなどは暗記ではなく、話し言葉で話せるような努力をすべきだと思う。面接官にもよるが、用意してきたことをそのまま話していては、評価はイマイチだと思う。あくまでも、会話になるように、質問に対して、その場で的確にシャープに答えていくべきだと思う。長々としゃべらない。どのくらいの時間、話していいかを考えるのもコミュニケーションのひとつ。

 

・就活youtuberやホリエモン、前田裕二などのチャンネルを見ることを薦める。それは、就活や人生に対する考え方の幅広がるから。他人の面接を見ることが、面接の練習になる。そして、単純に一番楽な方法であるし、ためになるし、面白いコンテンツであるから。

 

・面接では嘘をつかない。嘘は必ず面接官にバレると思って臨む。信用されるような人間でなければ、採用されることはない。

 

・入室マナーはきちんと覚える。世の中にはマナーにうるさい人は少なからずいるので侮ることなかれ。綺麗なお辞儀で好印象を得るべし。

 

・就職活動が苦しいと思う点は、周りの子がみんな優秀で良い子に見えるから。落選したときに、自分の価値が低いんだと感じてしまうから。周りのことを気にせず、納得のできる就職活動を続けるメンタルを持ち合わせていることが理想的。自分は強靭なメンタルは持っていなかった。

 

・あくまでも個人の見解であるが、内定をもらいやすい学生を一般化してみる(愚かなことである)。内定をもらいやすい学生は「素直」で「偏見がなく」、「バランス」のとれた人物であることに加えて、業界に対する「情熱」が感じられて「自信」に満ちている学生であると思う。「自信」は、過去や将来の自分の人生に対してどれだけ深く考えてきたか、業界を研究したか、その業界に入るためにどのような行動をしてきたか、によって養われていくと考える。

 

・就職活動は最終的には、個人が何を一番重視して企業を選択するかだ。個人のすべての欲望を満たしてくれるような企業はおそらく存在しない。お金、知名度、社会貢献、カッコよさ、やりたいこと、好きなこと、将来の夢、勤務地、安定感、将来性、など企業の選択には様々な条件が複雑に絡まっている。働いていて自分の人生が最も良くなると思えるような企業を選びたい。また、他人のためになり、活躍して会社の利益に繋げることのできる企業を選択できれば最高である。

 

役に立った本

・就職活動で役だった本を何冊か紹介する。

・杉村太郎、熊谷智宏「絶対内定2020」

絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方

絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方

 

毎年、タイトルの西暦何年だけを変えて発行されていく数ある就活本の中で、最もまともであってマニュアルから遠いと感じた本。就職活動に対する心構えを学び、決意を固めるきっかけとなった本である。シンプルにワークの量が多く100枚近くあるので、すべて取り組めば自信になる本。この本の注意点として、自己分析をして風呂敷を広げていくことは簡単にできるのだが、最後に風呂敷を閉じて自分の思いをまとめていくことが難しい印象を受けた。ただワークに取り組んだだけになるのではなくて、なぜ自己分析に取り組むのかまで含めて、最後まで真剣に考え抜いて、自分の軸をまとめることができれば最高である。

 

・前田裕二「メモの魔力」

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

 

showroom社長、前田裕二さんがメモからアイデアや本質的なことを取り出して、知的生産をしていくためのノウハウを綴った本。世の中のあらゆる事象の中からアイデアを引き出すためコツが記されている。また、自分の将来の夢や希望などについて考えて、メモに言語化して残しておくことで、その夢が現実のものに近づくと述べられている。自己分析に関する問いが1000問載っていて、まずは「量」にチャレンジしてみることで、人よりも自分が見えてくるのではないか。また、「量」に取り組むだけでなく、抽象化して転用することで「質」を高める術も載っている。自己分析に対してもおすすめの本である。

 

 ・村山昇、若田紗季「働き方の哲学」

働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える

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  • 作者: 村山昇,若田紗希
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 仕事やキャリア、自己実現、働く意味など、働き方に関するあらゆる捉え方を図解してくれる絵辞典。すべて図に示してまとめて解説してくれる点が今までありそうでなかった。自分のいままで知らなかった働き方の概念を学ぶことができるので、 自己分析のしすぎや業界を調べすぎて、情報に埋もれてしまった状態から導いて救い出してくれる。とにかく多方面の視点から書かれていて、物事の見方が広がる。物事の見方が広がれば、自分の身の振り方やコントロールの仕方が鮮明になってくる。就活生だけではなくて、すでに働いてる人でも働く意味について再認識するきっかけになる一冊。

 

この記事が今後、就職活動する方の参考になれば幸いです。

 

 

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