ヌーノ・別天地構想

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マチネの終わりに

福山雅治。石田ゆり子主演。

 

ソロギタリストの蒔野聡史(福山雅治)は、なぜ自分がギターを弾いているのかわからなくなっていた。そんなときに出会った、ジャーナリストの小峰洋子(石田ゆり子)。そして、語り合い特別な夜を過ごした2人。その後、洋子の働く新聞社がテロに巻き込まれてしまう。

 

福山雅治にソロギターを弾かせるという、二物を与えたようなスーパーマン。そして、音楽もさながら、料理の腕も一流という完璧な男。そんな男だからこそ、3回しか会ってない、結婚間際の女性にアプローチすることができるのです。2回目にあった時には、フランス料理を食事しながら、会話をしていたのですが、大人だなーって思いました。奇跡のアラフィフの2人。フランスでの街並みも綺麗で。

 

そんな洋子も蒔野の誘惑に負けて、婚約者を捨てて蒔野のところへ行くことを決意する。しかし、蒔野のマネージャーは、二人が結ばれることを拒み、蒔野になりすまして洋子へメッセージを送り、携帯を壊し、二人の関係を断絶してしまう。

 

そして時は流れて、お互いに結婚をし、子供も生まれた。蒔野の師匠が亡くなり、その追悼アルバムのメッセージに、洋子にもらった言葉「未来は過去を変える」ことを書いた。マネージャーは二人に関係を断絶したことを打ち明けた。そして、洋子は蒔野のコンサートに訪れ、二人は再開を果たす。

 

マネージャー(桜井ユキ)の怪演。蒔野のことを想う気持ちと、してはならないこととの葛藤。罪悪感のあふれた振る舞いと自分のことを正当化できない演技が素晴らしかった。後半の二人が引き裂かれていくシーンから、目も当てられない気持ちでスクリーンを見ていた。

 

マチネの終わりに披露したのは「幸福の硬貨」。幸福の硬貨はある映画の主題歌になっていて、その映画ではある戦地の兵士が子供に一枚の硬貨を握らせた、そして「戦争が終わって平和になったら、これで好きなものを買いなさい」と告げたという。幸福の硬貨のように、辛い過去も未来の持つ意味よって変わる。

 

 

映画「マチネの終わりに」オリジナル・サウンドトラック

映画「マチネの終わりに」オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:V.A.
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2019/10/30
  • メディア: CD
 

 

ひとよ【ネタバレ感想】

ひとよ観ました。

 

15年前、それぞれ夢を見ていた長男の稲村大樹(鈴木亮平)、次男の雄二(佐藤健)、長女の園子(松岡茉優)の3兄弟。父親の虐待にたびたび苦しんでいたが、母親のこはる(田中裕子)は、突如父親をタクシーで轢き殺し、15年後に戻ってくると言い残して去っていった。犯罪者の子であるという事実が足枷となって、3人の夢は叶わなかった。家に帰ってきたこはるに対して、3人はどのような思いを抱いて生きていくのか。

 

正直、この映画はそこまで、好きではなかった。ただ、役者の演技が素晴らしかった。佐藤健のやさぐれたポーカーフェイスの中に、垣間見えるいらだちの演技。松岡茉優の母親や労わって、常に自然体で振舞う演技。田中裕子も不器用な示し方しかできないが、3人を守ろうとする強さを見せる。すべての演者が映画に溶け込んでいて、実際に稲村タクシーが存在するかのように感じられた。

 

どうしても気に入らないのは脚本の部分。そもそも、父親を殺そうとなんてせずに、子供を連れて別居すればよかったのではないか。殺人犯の子供というだけで、そこまで侮蔑されるのか。週刊誌の大量のコピーが夜中に貼り付けられ、タイヤが全てパンクさせられるようなことが本当にあるのだろうか。

 

千鳥の大吾が出てきてから、物語はよくわからない方向に進む。稲村タクシーの運転手、佐々木蔵之介は自分の息子が薬物中毒であることを知ってしまい、こはるを道連れにタクシーで暴走。それを止めるために、3人でタクシーに乗って追いかけて、佐々木蔵之介にドロップキックを食らわせる。ただただ無理やりドラマチックな展開を作り出しているようにしか見えなかった。

 

3人が集まってたばこを吸うシーンが好き。仲が悪いんだか、良いんだかわからない兄弟。

 

他人にとってはただの夜、あなたにとって特別なだけ。そんな特別な夜が誰しもにもある。3人はあの夜から、自分の道がわからなくなった。そして、この夜からまた3人は歩き出す。

 

レオン

 レオン観ました。

 

ジャンレノ、ナタリーポートマン主演。

 

スタン(ゲイリー・オールドマン)に家族を抹殺された、少女マチルダ(ナタリーポートマン)。マチルダが逃げ込んだ隣の部屋に住む、プロの殺し屋レオン(ジャンレノ)と共同生活を始めることになる。スタンに復讐を果たすべく、マチルダはレオンに暗殺の術を授かることになった。

 

ともかくナタリーポートマンの演技が素晴らしい。この作品がデビュー作ときいて驚くばかり。家族が殺されていると気づき、レオンの部屋の前に来ての ''please''。つかみから完璧だった。まだ少女であるのに、あの大人びた言動。ふてぶてしくタバコを吸い、恥ずかしくて言えないような言葉を平気で口にする。それが非常に愛らしい。マチルダが ''大人になっても人生はつらい?''と問うとそれに対して、レオンは ''always like this'' と答える。

 

 

トレーニングして。ミルクを飲んで。観葉植物の世話をして。マチルダが暗殺の技術を教えてもらう代わりに、レオンは読み書きを教えてもらっていた。たまにふざけて、マチルダは笑っていた。この生活が永遠に続いてほしいと思った。そして、レオンとマチルダは一緒に暗殺を始めた。初めて暗殺をした年はマチルダの方が早かった。

 

スタンは頭がキレて狡猾な男だ。薬物をキメて、キレッキレになった、銃口の向く先が危なっかしくて狂気に満ちている。麻薬取締局に勤めていながら、マフィアとして密売を続けていた。レオンの存在に気付き、大量のSATを送り込んで、殺害しようとした。レオンは負傷したSATに扮装して、脱出しようと試みたが、スタンはそれに気づいて殺害した。しかし、レオンは手榴弾のリングを抜いていて、スタンもろとも爆発した。

 

暗殺者として働くことを断られたマチルダは、連れてきた観葉植物を地面に植えてやり、地に根を張って生きることを決意した。

 

最後に流れるshape of heartが身に沁みる。

 

レオン 完全版 (字幕版)

レオン 完全版 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video