『toe』に痺れる憧れる
きっかけは思い出せないのだが、『toe』というバンドを知ってしまった。多分、後輩か誰かに教えてもらったのだと思う。
このバンドについていくらか調べてみようと思って、wikiを見てみたところ、あまり詳しくは書かれてはいなかった。
おそらくwikiを見るよりも、聴いてみたほうがはやい。百見は一聞に如かずとはきっとこのことのようだ。
Toe - Goodbye / グッドバイ (CUT_DVD with Toki Asako)
非常にいいものを見た気分になれる。上品なのに、ライブの熱量がすごい。
是非とも、後半の盛り上がりを見てほしい。
2:08くらいに、ベースとドラムが入ってきて、これから始まるぞってところも好きかも。あと、ゲストメンバーで参加している土岐麻子の歌っているときの笑顔が素敵。
いつしかブログの記事に、バンドを見るときに、演奏の上手さだけでなくて、バンドメンバーの人間性とか熱さとか情熱があると面白いって書いたような気がする。
けれども、このバンドにはそんなものは無用の長物だ。思いっきりギター歪ませてかき鳴らして、ボーカルが叫びあげるようなバンドと対極に位置している。楽曲の繊細さと音の重ね合わせが完璧なアイデンティティーを確立しているバンド。
兎にも角にも、演奏がテクニカルでお洒落で繊細。ギターの細い音に、流麗なベース、テクニカルなドラム、キーボードすべてが合わさって、『toe』の世界観が生まれている。楽器の演奏が上手すぎて、少しギターをかじったくらいの自分みたいな人間はヤムチャ視点にならざるを得ない。
このくらい自分も楽器弾けたら楽しいだろうなと思う。まさしく神々の遊び。
ギターの音を細くして演奏することの難しさを説明してみたい。ギターの音を細くすると、自分の手元の技術で音のニュアンスとかを出しやすくなる。しかし、その分演奏のミスが目立ちやすくなってしまう。ギターの音色をガンガン歪ませていると、その分ミスは目立たない。つまり、相当楽器が上手くないとこういった楽曲の演奏はできない。
これだけ細やかな演奏ができたらな、と羨望の眼差しでみているバンドマンも多いはず。
いつか生で観てみたいです。