ヌーノ・別天地構想

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【ネタバレ感想】マシニスト

マシニスト観ました。

 

2004年。クリスチャンベール主演。

365日眠れず、極限まで痩せ切った男。これ以上、痩せたら確実に死ぬ。何が不安かわからないという不安。自分は何者なのか。周りの視線が怖い。すべてを疑い出したら何もかもわからなくなる。

 

眠れない日々を過ごしていた主人公トレバー。そこに突如、職場に現れた謎の男、アイヴァンに気をとられ、同僚を事故を遭わせてしまう。その後、トレバーの日常には不可解な出来事が起き始める。アイヴァンは何者なのか、どういう目的で近づいてくるのか。次第にトレバーの事情が明らかになっていく。

 

最終的に、トレバーはアイヴァンが自分自身が生み出した幻想だと気づく。アイヴァンの車のナンバーは自分の車のナンバーを後ろから読んだもの。アイヴァンという同僚は会社の名簿にはない。殺害したはずのアイヴァンの死体は消え、再びトレバーの前にアイヴァンは現れた。トレバーは過去に子供をひき逃げしていた。子供をひき逃げした罪の意識から逃れ、自分自身に向き合うのを恐れていたから眠れなかった。最終的に、自首することで、ようやくトレバーは眠れることができる。

 

結局のところ、トレバーの不安は自分自身から生まれているものだった。この映画が恐ろしいのは、次第に真相に近づくにつれて、さらに疑心暗鬼になっていくところだ。真実は自分にあって、自分自身に疑いの目を向けなければならないのが、面白い。

 

あと、 不眠症の男に、機械工は絶対に向いてないと思う。あの事故は悲惨すぎる。

 

極限まで痩せたクリスチャンベールの魂の演技がここにある。死の瀬戸際まで追い込んだギリギリの姿が映し出されていた。この後に、撮影した映画がバットマンビギンズだというから、驚きである。

マシニスト (字幕版)

マシニスト (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video