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【ネタバレ感想】カイジ ファイナルゲーム

カイジ ファイナルゲーム観ました。

 

2020年のオリンピック以降、失業率は40%を越え、物価は上昇、沈没していく日本。そんな日本の抱える借金は1500兆、国民の預金の額とおおよそ等しいため、国民の預金を封鎖し、新円を発行することで、弱者を切り捨て日本の再興を図る計画が始動する。この預金封鎖を止めるために、カイジに白羽の矢が立ち東郷という資産家に協力することになった。

 

メインのゲームは最後の審判、人間秤。二人の人間がお互いのすべての資産を出し合って、金塊に変換し秤に乗せ、秤が下に下がったほうが勝ち。そして、このゲームにはFreind、Fixer、Family、Fanのそれぞれ4種類の人間たちがお金を投資していい。つまり、人脈や信用すべてをお金に換えて勝負するというものだ。正直これは、なんでもありのゲームになってしまっている気がした。最終的にカイジは、足りない分の資産を別のギャンブルで手に入れて間に合わせる。ギャンブル・イン・ギャンブル。そして、カイジが助けてきた人たちの手を借り、最終的に金貨一枚の差で勝利する。

 

その後、預金封鎖に関わる金庫のパスワードを賭けて、福士蒼汰とゴールドじゃんけんへ。ゴールドじゃんけんは3回勝負で、必ず1回は金を握ってグーを出さなければならない。このグーを消費してからが勝負。カイジは3回目、金を握らなかったら、グーを出さないだろうという思い込みを逆手にとって勝利した。

 

弱者を切り捨てていくエリートの福士蒼汰。おちゃめなラッキーガール関水渚がとにかく可愛かった。そして、大迫力大声量の悪役、吉田鋼太郎。まさに、カイジらしさが出る配役だと思う。

 

今回も、弱ったところで助言をして、カイジの取り分を横取りしていく天海祐希が良い味を出していた。

 

全体的にゲーム4つは詰め込みすぎな感じがした。そして、説明的なセリフが多いことと、名言を無理やり言わせている風になってしまっているのが、少し残念だ。

 

ただ、映画を通じてテーマが一貫していて、切り捨てられた弱者が、自分でベットするものを決めて、ジャイアントキリングを巻き起こす。”日本は圧倒的に俺たちなんだ。”というカイジの言葉が的を得ていた。

 

そして、日本が沈没していく様を描いている点が、現代への風刺が効いていて刺激的だった。

 

 

映画「カイジ ファイナルゲーム」オリジナル・サウンドトラック

映画「カイジ ファイナルゲーム」オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:菅野祐悟
  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2020/01/08
  • メディア: CD