ヌーノ・別天地構想

君が泣くまで考えるのをやめない。つもり

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【ネタバレ感想】ソウ

ソウ観ました。

 

まだ観てない人は、まだ引き返せる。こんな感想見る前に、早くみるべし。ネタばれとか見ないで、とりあえず観てほしい映画No.1。 

 

ただのスプラッター映画だと思っていた。あのときの俺は、この映画のことをなめていた。そして、この映画に完全に思考を読まれ、もてあそばれ、完膚なきまでに騙された。

 

目が覚めたら、狭いバスルームに2人の男が繋がれていた。そして部屋の真ん中には謎の死体が一人。ゲームの首謀者ジグソウはお互いに相手を殺すことが出来れば、この部屋から脱出できるという。このゲームの真の目的は何なのだろうか。部屋で繋がれているだけなのに、次第に明らかになっていくお互いの関係。

 

この映画には、実は色んな恐怖が詰まっている。まずは、ジグソウが何をしてくるのか分からないという、得体の知れない恐怖。ジグソウと対峙した刑事たちは最終的に出し抜かれ、逃げられてしまった。もうひとつは、デスゲームによる迫りくる死の恐怖。それも命の大切さを教えるためだという。そしてもうひとつは潜んでいる恐怖。暗闇の中をカメラのフラッシュで照らしていくシーンが恐怖を煽った。

 

最終的に、ゲームは時間切れになってしまい。ゲームオーバーになってしまう。ジグソウの正体は最初から全てミスリードされていて、ラストの3分までそのわからない。ジグソウは最初から部屋にいて死体のふりをしていたのだ。そして、足枷のカギは冒頭のシーンで排水溝へ吸い込まれていった。すべては最初からゲームオーバーであって、最初から答えは既にそこに存在していた。ずっと見ていたはずだったのに、死体だと思っていたものが立ち上がった瞬間に、衝撃を受けて何もかもを考えられなくなった。人間の先入観を逆手にとった映画になっている。

 

ジグソウとは何者なのか。先が気になる映画である。

 

ソウ (字幕版)

ソウ (字幕版)

  • 発売日: 2017/10/10
  • メディア: Prime Video
 

 

【ネタバレ感想】 ミスミソウ

ミスミソウ観ました。

 

どうしてこうなったのか。この冬が明けるまで耐えられるか。

 

ミスミソウは、冬のあと雪を割るように一面に咲くという。

 

たえこ率いるいじめグループから虐められていた野崎はるか(山田杏奈)。教師は見てみないふりをする。両親は学校へはもう行かなくていいという。今どき、学校に行かなくていいなんて言える親は珍しい。優しい家族だった。そんな家族も放火され惨殺されてしまう。愛する妹さえも。何もかも失って、どうすればいいのか。復讐に火がついてしまったら、もう止まらない。1人殺してしまったらもう止まらない。

 

この映画の醍醐味はなんといっても、野崎の復讐劇だ。血しぶきが飛び、気が収まるまでめっためたにする。真っ赤なコートを着て、ただ睨みつけて、すべてを壊していく。そしてグロい。目が飛び出し、はらわたが零れ落ちる。雪の上に赤い花が咲いていく。必殺仕事人かのように、鮮やかに奪っていく。監督の嗜好がまるわかりの映画になっている。

 

唯一の救いは、相場(清水尋也)だった。そのはずだった。野崎のことを必ず守ると誓った。唇を血で真っ赤にして誓ったはずだったのに。お前のことだけは信じていたのに。これですべての拠り所を失ったのだ。この映画にまともな人間は存在しない。アル中。DV。子供の将来をすべて決めてしまう親。何もかもを耐えることなんてできない。だから綻ぶ。

 

ミスミソウが咲く前に、散ってもいい。

 

凛とした佇まいの山田杏奈が印象的な映画だ。

 

 

 

ミスミソウ

ミスミソウ

  • 発売日: 2018/08/01
  • メディア: Prime Video
 

 

【ネタバレ感想】フォレストガンプ 一期一会

フォレストガンプ一期一会を観た。

 

トムハンクス主演。”フォレストガンプ”はKKKの創設者ネーサン・フォレストからとられているという。フォレストガンプは周りの子に比べて、いわゆる知恵遅れであった。少年期は足の補助具をつけていて、運動も得意ではなかった。そんなフォレストガンプがどのような人生を送るのか、目の当たりにすることになる。

 

フォレストの母は言う。”人生は”チョコレートの箱のようだ。”と、人生は送ってみなければどうなるかはわからない。フォレストは人生で様々な人と出会う。初めての小学校へ向かうバスで席を譲ってくれたジェニー。軍隊で出会った、エビの話ばかりするババ。戦地で死んで英雄になることが運命だと感じていたの小隊長。出会った人々とともに、数奇な人生を送る。

 

ガンプは少年期にワルがきに追い回されて、いつの間にか走るのが速くなった。どこへいくのにも、走っていくようになった。そして、アメリカンフットボールの学生代表になった。言われたことをやるのがとにかく得意だったから、軍隊にも向いていた。球をとにかく跳ね返せばいい、卓球も超人的になった。人間、誰しも得意と不得意がある。得意を伸ばすことが大事だ。得意かどうかをわかるには、まずはやってみなければ始まらない。

 

”将来は何になるの?”と聞かれて、”私は私だよ”とガンプは返す。会話にユーモアを持たせつつも、人生の含蓄を含んでいる。思いっきり笑えて、ときに悲しい。懸命に生き、奇跡のたくさん詰まったフォレストガンプの人生を覗き見た。

とにかく、トム・ハンクスの怪演だった。不安げな表情と挙動不審な演技。ときに見せる優しくて頼もしい表情が心に残った。

 

人生は運命によって決まっているのか、それとも風にさまようかのようなのか。この映画では答えを示している。

 

フォレスト・ガンプ/一期一会 (字幕版)

フォレスト・ガンプ/一期一会 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video