統合失調症の母(2)
17/9/17
母に会うのは2週間ぶりだ。
統合失調症と診断されてからちょうど1月くらいだ。
保護室を出て、他の人と共同の部屋になった。
ご飯をあまり食べないので、胃と肝臓?が悪いらしい。
なので、精神科と内科の両方を診てもらえる病院に
移ることが決まった。
実際、会ってみるとまあまあ元気そうではあった。
表情も取り戻しつつある。
しかし、母は点滴をしている状態だった。
母は他愛のないことをしゃべっていたが、やはり元気はなかった。
好きだったテレビ番組がちょうど談話室に流れていたが、
まったく関心がないようだった。
私は、母がまた何か物騒なことを言い出すのではないかと
内心、不安に思っていた。
薬が効いていたのだろうか、
そういったことは口にしなかった。
1か月もすれば、妄想も強迫観念も忘れれるのだろうか。
統合失調症の人はおそらく、
現実と虚構の区別がつかなくなってしまうのだ。
実際、現実と虚構を区別する具体的な方法など存在しない...
それに、引っ張られるように私も、
母が統合失調症になったことが本当に
現実のことなのか不安になる。
不安定な時期が終わってほしいと切に願う。