ヌーノ・別天地構想

君が泣くまで考えるのをやめない。つもり

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ウインド・リバー

ウインド・リバー観ました。

 

ウインドリバー、インディアンの居留地。極寒の雪原と山々の広がる土地。そこで、1人の少女の遺体が発見された。地元のハンター、コリー・ランバート(ジェレミー・レナー)と派遣されたFBIのジェーン・バナーが捜査を行う。

 

 

少女の遺体は何者から逃れようとして、裸足で10km近く吹雪の中を走った。そして、-30℃の空気で肺が凍って亡くなった。そしてこの少女は暴行されていた。この映画では、雪山ならではの事件の推測などが興味深い。

 

この映画は全体を通して緊張感が凄まじい。常に、誰かに見られているのではないかというじめったいカメラが観ている側を不安にさせる。この土地には一体何が潜んでいるというのか。そして、犯人を追い詰める際の緊迫感。銃を互いに向けて睨み合い、いつ発砲されるのかわからない恐怖。コリーの真っ白の防寒具で擬態して、狙撃するシーンに痺れた。

 

そして、娘を失った父親がどのようにして、その現実にどう向き合うかが描かれている。忘れることができないのならば、受け入れることで、心の中で会える。

 

事件の起きた責任を、何の娯楽もないこの土地のせいにするのか。この土地が、ドラックを蔓延させ、少女に暴行を加えさせるというのか。最後にコリーは犯人の裁きを、ウインドリバーという土地に委ねた。被害者と同様に裸足で、山を下りることができたら、今回の事件は許すという。結局犯人は、数百メートルで倒れて死んでしまった。吹雪の中裸足で10kmを走った少女は確かに強かった。この土地では強さと意志が重要なのだ。

 

 

 

 

 

ウインド・リバー(字幕版)

ウインド・リバー(字幕版)

  • 発売日: 2018/12/04
  • メディア: Prime Video
 

 

ラストレター 【ネタバレ感想】

ラストレター観ました。

 

岩井俊二監督。音楽小林武史。

 

物語は未咲の葬式から始まる。優秀だと言われていた未咲の死。亡くなった姉の遠野美咲のふりをして、同窓会に参加した妹の裕里(松たか子)。そこで、高校時代の生物部でともに過ごしていた、乙坂鏡史郎(福山雅治)と再会する。姉の未咲が亡くなったことを言い出せず、結局、未咲のふりをして、美咲の死んだことを知らない乙坂と文通を始めることになる.しかし,乙坂が手紙を送っていた住所は、実は未咲の実家であり,美咲の娘である鮎美(広瀬すず)と裕里の娘である楓香(森七菜)と文通をすることに。

 

映画では最初のころはスマホを使って、やりとりをしていた場面があったが,庵野秀明に乙坂とのラインを見られて、祐里のスマホが壊されてから、劇中でのやりとりはほとんど手紙になった.

 

手紙は丹精を込めて,その人のことを強く思って書くから,気持ちが伝わる.そして,手紙は,その気持ちを大切に保管しておくことができる.手紙と,宮城県白石市の自然と,河川と、日本家屋と,セミの鳴き声.単純にこの映画が美しくて,果てしなく尊いと思った.この気持ちを表すなら尊いという言葉一番近い.岩井俊二は映画を最大限の尊さで満たす努力をしている。

 

未咲は、阿藤陽市(豊川悦治)による暴力によって、精神を病み、かつ病弱であったため自殺した。阿藤は乙坂に対して、'お前はあいつの人生になんら影響を与えていない' と告げる。俺たちは何者でもないと。乙坂は一体誰の人生を歩んでいるのか。阿藤がたしかに悪いように見えるけれども,どうしてもそれを責める気にならない。

 

乙坂は、過去の思い出を振り返るべく高校を訪れると、当時の2人と瓜二つの鮎美と楓香に出会う。そして、未咲の家にあげてもらった乙坂は、未咲へと送っていた小説の原稿を未咲が大切に保管していることを知る。未咲が鮎美へと送った遺書に入っていたのは、乙坂が添削した美咲が高校の卒業式で読んだ答辞であった。

 

未咲は乙坂から受け取ったものを確かに、大事にしていた。高校時代、お互いが等しく尊く思っていた場所。困難なことがあったとしても、このときを思い出して、夢へと進んでほしい。そんなメッセージを鮎美へと託した。鮎美、裕里、楓香、乙坂、すべての人が前へと進み出す。

 

回想の未咲役は広瀬すずが演じている.そして未咲の娘も広瀬すず.この役はかならず,広瀬すずでなければならない.そう思える存在自体の麗しさがあった.そして,姉が好きという乙坂を好きになってしまった複雑な立場の森七菜.むじゃきで素直で瑞々しくて、松たか子の演技とシンクロさせる演技の素晴らしさ。広瀬すずと森七菜の今,このときにしか見せることの出来ない瞬間を切り取って映し出している.

 

 

映画「ラストレター」オリジナル・サウンドトラック

映画「ラストレター」オリジナル・サウンドトラック

 

 

社員心得帖 あらすじ

 

 

1章 新入社員の心得

・入社が運命であるという覚悟が、困難を乗り越え、大事な部分で役に立つ人になれる。会社に入る意味をどう考えるか。

・会社を信頼し、社員として成長し、社会に奉仕することが、自分自身にプラスになる

・会社をほめる態度が、会社の評価を上げ、販売を増やす。それは人の評判から。

・上司は考え方次第

・信念は会社の歴史・基礎を学ぶことによって養われる

・人間同士が仕事をする場なので、礼儀作法を心がける

・健康管理も仕事のうち

・新入社員は新鮮な目線で提言を行う

・仕事はやればやるほど味が出る→とりあえず3年くらい

・自分が働き以上の価値を生んでいるか、自問自答する

・会社は社会の公器である。社会に対してプラスの影響を与える。

 

2章 中堅社員の心得

・自分が事業主と考えて、創意を生む

・与えられた仕事をどう受け取って、どのような考え方で持ってあたるか。一番幸せなことは自分の仕事に対して、興味を持って働けるか。

・知識にとらわれずに、思い切って、仕事にあたってみる。

・あとの報告が信用を生む。身辺の小さいことから。平凡なことが一番大切。それを着実につみあげてから、その上に、その人の経験なり、知恵才覚を生かす。

・心配りの行き届いた仕事

・自己の向上は、社会の一員としての義務。連帯感を意識する。 

・あいまいな趣味はすばやく決心するべし。

・提案を売り込む技術を大切にする

・叱ってもらい、それを謙虚に受け入れることで、大いに奮起し、みずから勉励することで成長し、実力が養われる

・仕事に命をかける、勇気を持って真剣にとりくむ。

・入社当時の感激を忘れない

・強い信念をもって取り組む

・真剣な日々の鍛練、努力がどれだけ、できているか。

・優れた人を生かす協力。みんなで伸びていく精神が大切

・思いやりの実践を自然に行う。

3章 幹部社員の心得

・部長は社員の適性をみて、責任をもって進言する

・多数決で決まったとしても、責任を持った決断を

・プロとしての実力を

・部課の方針を示す。

・部下を信頼して邪魔をしない

・信念が仕事全般として必要である

・自分自身の力を検討する。

・大事に望んで間に合う人になる

・心配や悩み→新しい工夫ができるようになると考えて克服する

・責任者は積極性、根性、まるまるが絶対的要件

 

・最後に仕事を好きになることが原動力となる。仕事におもしろみを見出せば、必ず成功し、その人の救いとなる。

 

 

社員心得帖 (PHP文庫)

社員心得帖 (PHP文庫)

  • 作者:松下 幸之助
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2001/05/01
  • メディア: 文庫